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Windows10の「記憶域」は撮影データの保存に最適かも。

Windows8以降には「記憶域」という複数のハードディスクをまとめて仮想的にドライブを作る仕組みがあります。最初の作成が複雑ですが、速度も増して、容量を後から増やせるなど、撮影データの保存に最適ではないかと思います。
僕の場合は現在5台の内蔵ハードディスクを用いて、4連のストライピングと双方向ミラーの二つの仮想ドライブで運用しています。 不具合が生じた場合に、一台は交換できるようにしています。
キャプチャはそれぞれ当初の4台のHDDで構成していた時の物です。(あくまでもご参考です)
※個人的には2016年から使用している中で、特にトラブルは起こっていませんが、使われる際は自己責任でお願いします。
HDD単独
双方向ミラーのベンチマーク
シンプル(3連ストライピング)のベンチマーク
【記憶域の特長】
・2重にデータ記録することができ、安全性が高い(もちろん、バックアップは別途必要です)
・必要に応じて、後から容量の追加が容易に出来る(一台だけでも追加出来る)
【記憶域の長所】
1.ミラーの場合、RAID1と同じく同時書き込みをしながらも、読み込みはRAID0のように速くなる。書き込み速度は単独で使う場合より少し速い感じ。
2.RAIDと違って、最初に容量を確保するのではなく、少しづつ領域を使っていくので、複数の方式の仮想ドライブを同時に作っても問題なく使える。(ミラーリングとストライピングの共存)
3.実際の容量より大きな仮想ドライブを作成可能。物理的に容量が不足してきた時点でHDDを追加する事が出来る。(Windows10では使用量の偏りは自動的に調整される。8は手動で調整。)
4.REFSと組み合わせることで安全性が増す。
【記憶域の短所】
1.起動ドライブには設定できない。
2.NTFSのファイルを維持したまま、ドライブを記憶域に変換することはできない。(バックアップ必須)
※将来的に改善されるかもしれないが、いつになるかは不明。
【概要】
まず物理的なHDDを「記憶域プール」というものに登録します。
・ドライブの接続方法は問わない。(SATA、eSATA、USB、IDE、SASなど、混じっていても何でもOK)
・ドライブの本数は問わない。(たとえ3本でも総計の半分の容量でミラー構成可能)
・「記憶域プール」の容量は後からHDDを追加すればいつでも増やせる。
 
実際にドライブとして使うには、「仮想域プール」から「仮想ドライブ」を作ります。
仮想ドライブは目的に応じて構成の仕方が選べる。
・シンプル(容量とスピード重視のストライピング)
・双方向ミラー(安全性重視)
・3方向ミラー(更に安全性重視)
・パリティ(安全性と容量重視)
の4種類がありますが、撮影データには双方向ミラーがお勧めです。
【仮想ドライブの作り方】
自分で書くには複雑すぎるので、詳しい方のブログのリンクを参考で載せておきます。 
【REFS】 
双方向性ミラーなどにはREFSという新しい形式のフォーマットが使えます。(シンプルには使えない)
これは書き込みやファイルの管理の仕方が従来のNTFSと異なるので、デフラグ、CHKDSKなどが不要です。
ディスクのエラーが出る前に自動修復されるので、ブルースクリーンになって、長時間修復が続くということがありません。
仮に一部でエラーが発生しても、その部分だけをその場で自動的に修正するので、作業が止まることなくそのまま使い続けることができます。Microsoftは自社提供のクラウドサービスにREFSを採用しているので、信頼性は確認されているようです。
ただし、これまでのNTFSより機能が劣る部分があり、NTFS圧縮、暗号化など、一部使えない機能があります。
そのせいかどうかは分からないですが、2016年6月現在、GoogleドライブはREFSのドライブにローカルデータを保存するように設定できないようです。将来的には対応するかもしれませんが。
自分が使った範囲には他には見当たりませんが、他にもREFSが使えないソフトウェアがあるかもしれません。
 

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